痩身目的でのプロテイン

健康ブームやダイエットブームの一端としては、痩身を目的として摂取するサプリメントとしても人気が高まっているが、プロテインは単なる栄養補助食品で、薬理効果はない。タンパク質は栄養学的に生理的熱量が存在する(プロテインサプリメント1gで3.5kcalから4kcal程度)ので、運動やトレーニングを全くしていない者が、通常の食事に加えてプロテインを摂取するのは、普段の食事量が増える事と同じであり、肥満につながる事がある。ダイエット目的の場合は、食事に置き換えることが必要である。

食事療法(ダイエット)での痩身は、消費カロリーよりも摂取カロリーを抑えることで行われる様式があるが、こういった食事制限による方法では、往々にしてタンパク質摂取量までもが不足し、その結果体重は減ったものの、脂肪よりも筋肉や基礎代謝が大きく落ち込んでしまい、食事制限の中途あるいは終了後に体調悪化や脂肪肝、リバウンドを引き起こすという場合がある。これらの対策のため、プロテインが補助的に利用される。

またリバウンド防止の観点からウエイトトレーニングを通して筋肉の総量を増やし、基礎代謝を増加させようという場合もあり、この際にも筋量アップのためにトレーニングと平行してプロテインが利用される。

ただし同体積の筋肉は脂肪に比べて重いので、外見に痩身効果があっても、体重は減りにくいこともある。